草古道の旅⑤屋久島
梅雨入り前、
屋久島・宮之浦岳へ。
山道に射す木洩れ日、
それは光合成の旋律、
Oh、いのちのワルツ。
霊気 万緑を巡り
精気 千樹に踊る
滴水 樹皮を下り
玉水 樹魂に湧く
こうして、
さららの泉となり、
あるときは倒木の中を、
あるときは石の割れ目を漱(すす)ぐ。
山の道はうっすら、
水の道ともなっているこの不思議。
6500万年前、
屋久島は海の底にあった。
地殻変動により、
じわじわと隆起し、
1400万年前、
今の屋久島になったという。
苔が生(む)す岩に、
やがて種子が落下。
苔のおっぱいを吸い、
ゆっくり育つ小さな芽。
千年後、巨木となり、
万年後、神木となる。
そんな太古の鼓動が聴こえてくる。
目指すは、
投げ石平に群生するクマザサ。
四時間後、
視界が開けた。
ピンク色のツツジが女官のように侍(はべ)り、
石頭の宮殿がクマザサの群生に浮かぶ。
クマザサ!
なんと、
それはクマではなく、
リスのようにかよわい細(ささ)め笹だった。
屋久島は日本列島の縮図。
亜熱帯性の島のクマザサはいのちの深さを知る、
神の草でもある。
この小さな女神に祈りを捧げ、
ほおずりした。
帰路、
淀川小屋の清流に見とれた。
この透明感、
流れる水は視界に映らず、
水底を照らす光だけがかすかに揺れる。
いのちは見えない。
が、流れている。
いのちは聞こえない。
が、ささやいている。
この水が育てる野草、薬草、
とりわけスイカズラ、ヨモギ、長命草、明日葉など
その生命値は高く、自然治癒たっぷりだ。
そう、
薬草のふるさとは“屋久草”。
屋久草はいう。
「水と海のミネラルさ、
島のいのちは。」
このいのちをカメ壺に招く日、
もう近い。
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