割れるのは、来週かなと気にはなっていたが、
今行かないと、
岩陰に無残な姿をさらすぞ。　

 

そのまま、
山道を走り、渓流を上がった。　

 

周りには霞が漂い、
ちょっぴり幻想的・・・。　

 

（間にあった！）　

 

渓流を覆うように垂れるアケビ。　

 

大ぶりの大半は割れ、
白無垢の実を艶かしく開帳している。　

 

流れに落とさぬよう、
長バサミで次々に狩った。　

 

狩ること小半時、
ゆうに１０kgは超える収穫。　

 

危機一髪・・・。　

 

 

 

宵今、
嵐の音を聴きながら、実と皮を離す。　

 

実は酵素シロップに、
皮は野草酢仕込みの原料となる。　

 

循環するいのち、母なる自然。

今季も、ありがとう。　

 

嵐の前の山の幸。