先日、
野草酢の注文がありました。 

 

届け先は、鹿屋市の女性社長さん。 

 

愛飲して約半年。 

 

持っていくたびに、話がはずみます。 

 

見ると、神棚に置いてあります。 

 

「ほら、ハイヒールが履けるようになったよ」 

 

ぽっちゃり風のこの方、

嬉しそうに黒ドレスの裾から足を伸ばし、

全身が軽くなったことを告げられました。 

 

「あのね、この酢は、
 男は男に、女は女にするよ」 

 

(男は男に、女は女に?) 

 

なにか禅問答のような・・・。 

 

「変な意味じゃなくて、男は男に、女は女に」 

 

これ以上、説明をしないご婦人、
戦中生まれの76歳。 

 

一歳上で同じ社長業のご主人とは、
野草酢愛好のおしどり夫婦です。 

 

老境に入ったお二人、
ふたたび男と女になったのかな・・・。 

 

これまでも、愛飲者のなかに、
似たようなお話はありました。 

 

閉経した女性の生理が始まったこと、
不妊夫婦に“おめでた”があったこと、
夫婦生活に潤いが舞い降りてきたこと。 

 

つまり、
何らかの作用で身体が若返り、
種の保存本能がよみがえり、

「男は男に、女は女」になったのか。 

 

帰路、
ふっと、ある思いが脳裏をかすめました。 

 

(そう言えば陰陽の関係かもしれない・・・) 

 

成長エネルギーあふれる“陽”の春草
熟成エネルギーたっぷり“陰”の秋草 

 

この二つが合体した野草酢は
陰と陽が互いに惹きあう、いのちの輪をつくります。 

 

この輪が、全身をめぐるとき、
細胞は活性化し、五感は踊り、
相互に惹きあう“愛”のエネルギーが生まれる。 

 

すると、
空気みたいになっていた夫婦の関係に引力が作用し、
「男は男に、女は女に」なるのでしょうか。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男と女の間にある“深くて暗い河”。  

近年、
その河はどんどん埋められ、

両岸を往来する“恋の舟歌”は遠ざかるばかり。 

 

  野草酢は、なってほしいな。 

 

     恋の舟歌に。