さらら交流
小春日和の先日、
南薩かわなべの郷に遊んだ。
その夜、
愛飲者のKさん宅で寄り方があった。
隣の部屋から元気のいい声が聞こえる。
「息子の同級生たちの、月一度の飲ん方(宴)です。」
今春、
料理屋の就職が決まっている息子さん、
楽しそうに料理を作り、台処と隣の部屋をしきりに往来する。
半時して、Kさんが襖を開けた。
「みんな、ちょっと時間をください。紹介した人がいる」
見ると、男女7~8人がテーブルを囲んで談笑していた。
川辺中の仲良しグループ、今年20歳。
みんな眼がいい。
社会人へ脱皮する春萌えのいのち、
キラキラしている。
「みなさん、こんばんは。
大隅からやってきた薬草の狩人です。
薬草・野草で心身をさらさらにし、ふるさとを元気にしたい、
そんな夢を持っています。
遠くのサプリより、足元の野草。
そこに綺麗な水とサトウキビがあれば、壺の畑が生まれます。
壺はいのちの恋人、
治癒力たっぷりの自然酢ができます。
酢だけでなく、同じ原料でハーブ茶も薬膳もつくれますよ。
どうですか、
野草を摘み、薬草やキビを育て、壺の並ぶ“さらら交流”、
いっしょにやりませんか。」
さらら交流とは、
足元の野草・薬草を原料に発酵酢やハーブ茶をつくり、
地域ぐるみで不老長寿の里づくりを目指すもの。
この夜、
交流の辻説法はこうして始まった。
持参した野草酢を試飲し、
はちきれそうな若い水面に落下する夢のしずく。
「さらら祭りを若者たちでやってみらんか。」
Kさんの言葉に何人かが身を乗り出した。
翌朝、
雑魚寝で一夜を過ごした焼酎ノンごろ君、
「あれだけ飲んでも頭が軽いです。すごいですね、あの酢は」
「4月4日、県民の森で薬草の集いがある。そこでまた会いましょう。」
このとき、直観した。
(何かがはじける・・・)
ー自分たちで野草を育て、酢を造りたい、
そんな愛飲者の声から生まれた”さらら交流”。
地域ぐるみで健康の里を創ろうという動きが出てきた。
自然薬草園で育てた薬草酢の製造・販売|株式会社薬草酢本舗 芳山坊
株式会社薬草酢本舗 芳山坊では、野草たちと共に生きることをテーマに、みなさまの健康をサポートする薬草酢の製造・販売をしています。自然薬草園で育った野草を手間暇をかけて熟成させた薬草酢は、野草たちの持つ自然の治癒力を全身にめぐらせて血行を良くし、体を温め、体内循環のリズムを整えます。暮らしの中に自然のいのちをつなぐ野草酢をぜひお試しください。
屋号 | 株式会社薬草酢本舗 芳山坊 |
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住所 |
〒893-1401 鹿児島県肝属郡肝付町北方1075 |
電話番号 | 0994-45-6210 |
営業時間 | 8時~18時 |
代表者名 | 加藤 憲一 |
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